故郷は遠くにありて想うもの

故郷は遠くにありて想うもの

この言葉は、室生犀星の有名な詩の一節です。

 室生犀星【むろう さいせい 1889-1962】は、石川県金沢市生まれの詩人です。

 この詩には、故郷を遠く離れて暮らしながら、故郷を想う望郷の念と、故郷にはもう自分の居場所がないのではという悲しい想いが複雑に交錯しているように思います。室生犀星ほど詩情豊かではなくても、故郷を遠く離れて暮らしている人が共通して感じる感覚なのではないでしょうか。

 しかし、現代においては、故郷を想うだけではなくて、故郷のためになる何かを、実際にすることができます。そして、“未来の故郷”に向けては、新しい人生への夢や希望といった新しいイメージを、この言葉に重ね合わせたいと思います。


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